UE5攻略 > パッケージ化 > Visual Studio 設定一覧
UE5のパッケージ化時に必要な Visual Studio の設定に関してまとめます。
バージョン毎に必要なコンポーネントが若干違う為、使用バージョンを確認してください。
バージョン対応表
Unreal Engine バージョン | Visual Studio バージョン |
---|---|
5.5 | VS 2022(デフォルト17.10) |
5.4 | VS 2022(デフォルト17.8) |
5.2 – 3 | VS 2019 / VS 2022(デフォルト) |
5.1 | VS 2019 (デフォルト) / VS 2022 |
4.25 以降 | VS 2019 (デフォルト) |
4.22 以降 | VS 2017 / VS 2019 |
4.15 以降 | VS 2017 |
4.10 – 14 | VS 2015 |
4.2 – 9 | VS 2013 |
5.5 Setting Up Visual Studio
5.3 Visual Studio をセットアップする
5.1 Unreal Engine 用に Visual Studio をセットアップする
5.0 以前のドキュメントは、かなり古い情報。(5.0のパッケージ化は、注意事項が多めです。)
ここに書かれていないバージョンで動く可能性はありますが、なるべく指定のバージョンを使うことをお勧めします。
Visual Studio ダウンロード方法
Epic ランチャーから、Visual Studio をインストール
Unreal Engine 起動後、
「ゲーム」テンプレートを選び、「C++」を選択すると、インストールのボタンが現れます。
Visual Studio 再設定方法
既に Visual Studio がインストール済みで、設定の変更などをしたい場合は、
Windowsメニューの検索から、「visual studio installer」を検索。
↓
「変更」から、設定の変更ができます。
Microsoft から ダウンロード
ダウンロードには、Microsoft アカウントへのログインが必要です。
UE5.5用設定
前提
- UE5.5 の Visual Studio の指定バージョンは、2022です。≫ダウンロード方法はこちら
- 検証環境は、Visual Studio 2022 (17.12.2) + UE5.5.0 + Win11 Windows用パッケージ化 の検証結果になります。
おすすめインストール設定
まず、公式ドキュメントを参考に、4項目チェック。
旧来の「ユニバーサル Windows プラットフォーム開発」は、
最新のVisualStudioでは、「Windows アプリケーション開発」に置き換わりました。
次に、公式ドキュメントを参考に、「C++によるゲーム開発」のオプションの4点確認。
次に、個別のコンポーネントの追加
- v143 ビルドツール用の C++ v14.38(17.8)ATL(x86および x64)
- MSVC v143 – VS 2022 C++ x64/x86 ビルドツール (v14.38-17.8) ←UE5.5, 5.4用
- MSVC v143 – VS 2022 C++ x64/x86 ビルドツール (v14.36-17.6) ←UE5.3用 ついで
このコンポーネントは、VisualStudio2022 で UE5.5 の C++プロジェクト を開くと、インストールを促されるコンポーネントになります。
ここまで入れておくと、C++プロジェクトや、外部プラグインを導入した環境でも、問題が無くなると思います。
インストールボタンから、インストール。
パッケージ化用にやっておくべき Visual Studio 側の設定は以上です。
C++開発用の Visual Studio エディタの公式推奨設定に関しては、
公式ドキュメントをもう少し読み進めてください。
最低限必要なコンポーネント
以下の2つのコンポーネントがあれば、「パッケージ化」は可能でした。
- Windows 10 SDK (10.0.18362.0 以上推奨)
- MSVC v143 – VS 2022 C++ x64/x86 ビルドツール(最新)
ここは、UE5.1 – 5.5 共通。Windows SDK は、(10.0.18362.0以降)であれば、どれでも大丈夫。
どうしても、Visual Studio のインストール容量を減らしたい場合は、参考にしてみてください。(自己責任)
C++ファイルがビルド済みでないプロジェクトのパッケージ化はできません。
Visual Studio が無くても良い場合(例外)
Visual Studio を未インストール状態で、パッケージ化をすると、
SDKの更新を要求するポップアップが出ますが、
「ブループリントプロジェクト」で、「プラグインの変更を行っていない」状態の場合は、
「続ける」で、パッケージ化が可能です。
「プラグインの変更を行っている」場合は、Visual Studio などのIDEが必要。
ゲームをリリースする際には、変更した方がよいプラグインがいくつかある為、
「完成品」をリリースする為に、Visual Studio のインストールをお勧めします。
UE5.4用設定
前提
- UE5.4 の Visual Studio の指定バージョンは、2022です。≫ダウンロード方法はこちら
- 検証環境は、UE5.4.0 + Win11 Windows用パッケージ化 の検証結果になります。
最低限必要なコンポーネント
以下の2つのコンポーネントがあれば、パッケージ化は可能でした。
- Windows 10 SDK (10.0.18362.0 以上推奨)
- MSVC v143 – VS 2022 C++ x64/x86 ビルドツール(最新)
ここは、UE5.1 – 5.4 共通。Windows SDK は、(10.0.18362.0以降)であれば、どれでも大丈夫。
どうしても、Visual Studio のインストール容量を減らしたい場合は、参考にしてみてください。(自己責任)
C++ファイルがビルド済みであれば、C++プロジェクトもパッケージ化できましたが、
「C++開発」には足らないコンポーネントがあるので、
次の項目で、ちゃんとインストールしていきましょう。
おすすめインストール設定
まず、公式ドキュメントを参考に、4項目チェック。
次に、公式ドキュメントを参考に、「C++によるゲーム開発」のオプションの4点確認。
C++を全く使わない場合は、ここまででインストールしても構いません。
なんだかんだで、追加しておいた方が良いコンポーネント。
- .NET 6.0 ランタイム(長期サポート)
- MSVC v143 – VS 2022 C++ x64/x86 ビルドツール (v14.38-17.8) ←UE5.4用
- MSVC v143 – VS 2022 C++ x64/x86 ビルドツール (v14.36-17.6) ←UE5.3用
- MSVC v143 – VS 2022 C++ x64/x86 ビルドツール (v14.34-17.4) ←UE5.2用
UE5.1用とUE5.0用は、若干面倒なので、必要な方は、こちらを参照≫ [UE5.1用] [UE5.0用]
「個別のコンポーネント」タブから、「.NET 6.0 ランタイム(長期サポート)」を追加。
検索欄で、「msvc 86」と検索をかけ、「MSVC v143 – VS 2022 C++ x64/x86 ビルドツール (v14.38-17.8)」にチェックを入れる。
ついでに、UE5.3用とUE5.2用のチェックも入れておくと良い。
(UE5.3, UE5.2を全く使わない場合は、UE5.4用だけ入れれば良い。)
ここまで入れておくのをお勧めします。
インストールボタンを押して、インストールが完了したらOKです。
インストール後の、C++開発向けのエディタ設定は、公式ドキュメントを読み進めてください。
パッケージ化目的であれば、インストールまでで良いです。
Visual Studio が無くても良い場合(例外)
Visual Studio を未インストール状態で、パッケージ化をすると、
SDKの更新を要求するポップアップが出ますが、
「ブループリントプロジェクト」で、「プラグインの変更を行っていない」状態の場合は、
「続ける」で、パッケージ化が可能です。
「プラグインの変更を行っている」場合は、Visual Studio などのIDEが必要。
ゲームをリリースする際には、変更した方がよいプラグインがいくつかある為、
「完成品」をリリースする為に、Visual Studio のインストールをお勧めします。
UE5.3用設定
UE5.2用設定
UE5.1用設定
UE5.0用設定
UE4.27用設定
後記
Visual Studio インストールしたけど、パッケージングできないんだが?という方向けの記事が以下になります。
UE5 で パッケージ化 が できない時の 確認事項 – Windows
間違いや、よりよい方法がありましたら、リプライいただけると助かります。
UE5.2のパッケージ化用の Visual Studio 設定の検証を追記しました。https://t.co/42bxT3TynP
— とか (@o_y_g) August 10, 2023
迷った時に確認してみてください。
それでは、また次の記事で。